天白川

日進市東部(日進高校、名商大付近)の三ヶ峯(さがみね)を源流とし、三ヶ峯池の放流とともに三本木川に流れ、天白川へと続きます。日進市では岩崎川・折戸川を吸収し、当地を流れ、さらに植田川や扇川などと合流し、名古屋港へと注いでいます。
その間、延長約23.5km、流域面積で118.8kuに及び、平針付近では川幅、低水路部では25m、堤防域を含めると70m位あります。

天白川は歴史的に見ても、農業用水や排水路として、我々の生活に密接なかかわりを持ってきました。多くの自然の恵みをもたらすとともに、時には洪水や氾濫も繰り返され、大きな被害も与えてきました。

昔はこの辺りでも山林や田園が広がり、自然の中で水路として小川が流れ、天白川へと注がれており、身近な存在になっていました。今では小川も、蓋のされた排水溝に変わり、私達の意識から消えているように思います。

当地では、皆さんの家の前の排水溝はもちろんのこと、荒池や大根池などの池も全て天白川に繋がっているのです。改めてその流れを追ってみるのも面白いのではないでしょうか。

天白川の水質は、戦前まではとてもきれいだったと聞きます。「お月見の夜に天白川の水で目を洗うと、目の病気にかからない」という、言い伝えさえあったそうです。

それが高度経済成長とともに工場排水や生活排水が流れこみ、さらに多量の農薬も使用され、40年代前半には最悪の状態を迎えます。その後、工場の排水規制が施行され、都市部から下水道も整備され、そうとう改善されましたが、まだまだきれいだとは言えないようです。

当地では平北学区の北縁を流れ原学区へと続いています。平北学区のマンション群から北側を眺めると天白川の向こうには、日進市でも最大の田園が広がっており、別世界を思わせる景観を見せています。堤防には緑道も整備され、私達の生活に憩いと、潤いをあたえています。

ただ治水対策に重点をおいた護岸工事が進められてきたため、周りはコンクリートで固められ、川底はブルトーザーで均されしまい、魚類や水生昆虫などの生態系に大きな影響を与えてきました。

 最近になって、ようやく私達の思いが通じ、少しずつ生態系を意識した護岸工事が行われるようになってきたことはとてもうれしいことです。
さらに多くの生きものたちが育むといいですね。


天白川河口(東海市より) 
天白大橋
天白川の源流(日進市三ヶ峯)

源流付近の三本木川

三ヶ峯池の放流口

満開の天白川

天白川の夜明け

うららかな桜日和

豪雨の後、暴れ狂う天白川
初夏の静かなる流れ
日進方面より

平針原住宅を望む

 秋の風物詩彼岸花

桜の紅葉

雪化粧の天白川

田園より平針北学区を望む

自然を考慮した護岸
荒池へとつながる繁盛川   
天白川続き